仕事のことあれこれ

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高い目標に挫折しつづけています

●質問
私はいつも目標を高く掲げすぎて、結果、挫折してしまいます。こんな自分が大嫌いです。どうすればいいのでしょうか?

●回答
目標を高く設定しすぎるのは良いことだという人も、世の中にはいますよね。実際に超えることのできるハードルの倍ぐらいの目標を設定しておいて、結果的に6割ぐらい超えることができればOKとしましょう、みたいなことを言ってる人もいますね。


しかし、あなたの質問の意図はそういうところにあるわけではないと思うので、別の回答します。


目標を高く掲げすぎるというのは、私たちの心の中にある永遠、すなわち言語が不可能ななんらか未知の存在Xがそうさせているということです。


例えば、街のピアノ教室に就職できればまあオッケーだろうというレベルの音大生が、なぜか世界的ピアニストに憧れ、卒業後も就職せず、ずっとピアノの練習に励んでいる――そんな人がいます。


音楽というのは、みなさんご存知のとおり、生まれ持った能力や親の経済力、出会える先生、運などによって、世界的に活躍できるかどうかが決まってしまう非常にシビアな世界です。


彼女はそのことをわかっています。わかっていても、どうしても世界的ピアニストに憧れ、自分をそれに近づける努力をします。


これは心の中の非言語領域、すなわち永遠が彼女にそういった目標を見させているということです。


ここでいう永遠とは神がかった崇高なものという意味です。


私たちは自分の意思(普通に考えたら街のピアノ教室に就職するのが妥当だろうという考え)を超えて、なぜかわからないけれど、心の中の崇高な神がかったものに導かれるように生きてゆくことがあります。


目標を高く掲げすぎるあなたの心の中も、そのようになっているはずです。



これをどうすればいいのか?


現実の「この自分」と心の中にある永遠との折り合いをどうにかうまくつけるほかありません。


どのように折り合いをつけるのか?


自分がなぜ崇高なもの憧れるのかを知る、すなわち理由を知ることです。


単に神がかった演奏に憧れるというだけではないはずです。

もしかすれば、おじいちゃん、おばあちゃんのうちの誰かが、非常に信心深い人で、熱心に仏教を信仰していた、その血を引いているのかもしれません。



僕にはあなたの何が原因なのかわかりませんが、しかし、自分のルーツをたどっていけば必ず、これといった原因が見えてきます。


ゆっくりと自分のルーツをたどってみてはいかがでしょうか?

哲学は生活に還元できる
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